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日本生まれ日本育ち。非帰国子女の私が外資系企業に就職しTOEIC900点をキープするためにしてきたこと。続けていること。英語に関わる色々なこと。

IT業界関係者は勉強になる!『シリコンバレー』が面白い理由

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 画像:Silicon Valley Official Site (HBO)

 

シリコンバレーの今を学べるIT系コメディドラマ

シリコンバレー(Silicon Valley)とは、米国サンフランシスコ湾南岸のサンノゼ周辺一帯を指し、過去には世界的な大手IT企業が生まれ、本社が密集するIT企業・スタートアップ企業の聖地です。あのGoogle, Apple, Facebook, Intelなどもシリコンバレーから始まりました。

HBO製作のドラマ『シリコンバレー』は、ちょっと冴えない若きプログラマー・リチャードが、シリコンバレーに激震が走るほど革新的な"ファイル圧縮プログラム"を生み出し、仲間と一緒にスタートアップ企業を大きく成長させていくIT系コメデイドラマです。日本ではHuluで限定配信中(2018年1月現在)です。


…と真面目に紹介しましたが、コメディ要素かなり強めです笑えます。

私はアメリカIT企業の日本支社に勤めていますが、このドラマは本当に面白く、そして非常に勉強になりました。
「IT業界の人間として、この作品に出会えてよかった」と思います。

なぜそう思うか、理由を3つ紹介します。


1. IT長者が生まれる仕組みが分かる

『去年スタートアップ企業をローンチしたんだけど、VC*から資金調達できて急成長して、IPO*したら一気に50億円入って億万長者になったわ( ̄∇ ̄)』

 

さて。

IT業界関係者で、この文章の意味が100%完全に分かった人はどれくらいいるでしょうか?
恥ずかしながら、アメリカIT企業に勤める私でも、もし誰かに「IPOって何?つまりどういうこと?」と聞かれていたら、「えっと…(´・ω・`)…(´-`)…(スマホを出す)」となっていました(聞かれたことないけど)。


主人公・リチャードは、天才的なプログラムを生み出したはいいものの、「会社設立には法人登記が必要」ということも知らないほどの"会社経営ド素人"として登場します。

最初は右も左も分からないリチャードも、投資家の美人アシスタント・モニカなど周りの人たちから「シリコンバレーでの会社の育て方」を手取り足取り教えてもらいながら成長していきます。

 

実際、シリコンバレーでは、多くの若き創業者たちがリチャードのようにVCの投資やIPOを目指して情熱を注いでいます。

テック業界のリアルを伝えていると高く評価されている本作品。

本当に勉強になるので、既に知識がある人もない人も、IT業界関係者は観ておいて損はないです!

 

* VC: ベンチャーキャピタルの略。ハイリターンを狙ったアグレッシブな投資を行う投資会社(投資ファンド)のこと。(Wikipedia

*IPO: 創業者利益。株式会社制度において、事業活動のために、実際に投入された資本と株式資本の総額との差額が利益として取得されるもの。(創業者利益のメカニズム

 

2. スピード感がとにかくすごい

ドラマ『シリコンバレー』では、億単位の投資話がとんでもない驚きのスピードで決まっていきます。

リチャードが生み出した"ファイル圧縮プログラム"は、なんと投資が決まってから投資家から「事業計画書」の提出を求められるという、「普通、順番逆じゃないのか!?」と思ってしまうほど。

 

シリコンバレーでは、膨大な数の起業家たちが新しいサービスや製品を生み出すべく24時間頭をフル回転させています。瞬きしている間に誰かが似たようなサービスを思いつくかもしれませんし、投資家も、今この瞬間に自分が投資を決めないと、他の投資家に持っていかれてしまうかもしれないのです。

 

シリコンバレーでは日本の会社よりも決断スピードが100倍も速い」という面白い記事を見つけました。この記事によると、かのスティーブ・ジョブスは、数十億の買収を、1時間の商談後わずか3日で決断したとのこと。3日って、、、

 

立ち止まって考えたり、綿密に準備をしたり、「一旦持ち帰ります」とか言っていたら、この世界では生きていけない。そんなエキサイティングな世界の過酷さと面白さがリアルに分かる作品です。

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 画像:Silicon Valley Official Site (HBO)

 
3. なんだか自信がわいてくる

シリコンバレー』では、その場でパッと思いついたアイデアでも、とにかく新しいサービスを世に広げようと発信する人たちがたくさん登場します。

街中の誰もが、「私のアイデアを聞いてー!!!」と訴えているようなイメージでしょうか。中にはくだらないアイデアや、「それ誰が使うの」的なものまで関係なしです。

 

まだまだ「和」を大切にする文化が残る日本で、自分の考えや意見を主張することは恥ずかしかったりしますよね。

外資系企業でこういう環境に慣れていても、「こう思われたらどうしよう」とか、「間違っていたらどうしよう」とか考えてしまいますよね。

 

このドラマを観ていたら、誰が何を思うかとか、自分がどう思われるかとか、なんかもう本当にどうでもよくなってきます(笑)

 

大爆笑しながら、IT業界やシリコンバレーの実情が学べる『シリコンバレー』、本当にオススメですよ!!

 

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