毎日、英語がある暮らし

日本生まれ日本育ち。非帰国子女の私が外資系企業に就職しTOEIC900点をキープするためにしてきたこと。続けていること。英語に関わる色々なこと。

外資系企業に就職・転職する前に必要な5つのマインドチェンジと心構え

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転職してから後悔しないために

新卒でアメリカ西海岸系の大手外資系企業に就職して数年、そろそろ「ベテランですね」と言われる社歴になってきました。

元々入れ替わりが激しい外資系企業、特に急成長をしている会社では4、5年近く働いていれば年齢関係なくベテラン扱いされます。

 

これまでに、日系企業から転職してきた人をたくさん見てきました。

20代の若手社員から50代の役職レベルまで「転職」といっても様々ですが、今までの不満から解放されて喜ぶ人、最初は戸惑いながらも徐々に慣れる人、カルチャーショックに驚く人、なじめなくて悩む人、最終的に「自分には合わない」といって1年経たずに退職する人…と本当に様々なケースがあると思います。

 

今回は、私が今までに聞いた話、見てきたことを元に、「外資系企業で働くのに必要な心構え」をまとめてみました。

もちろん同じ外資系でも企業によって文化は異なるでしょうし、「こんなの日系だって同じだ!小娘がナメたことを言いおって(怒)」というところもあると思います。

 

あくまで1人の外資系社員の意見として、少しでも参考になれば幸いです。

 

転職する前に必要な5つのマインドチェンジと心構え 

 

1. とにかく“自分”で動く

これには2つの意味があります。

1つは、「自分のことは自分でやる」ということです。よほど重役で秘書がいるポジションでない限り、身の回りのことや雑務をサポートしてくれる人はまずいないと思っておいた方がいいと思います。

「いやいや、子どもじゃないんだから(; ^ ー^)」と思うかもしれませんが、これが意外と転職されてきて驚く人が多い印象です。

例えば私の会社では、日系企業では管理職にいた40代、50代の人でも、外資系企業に入社した日から電話の応対、コピーや印刷、出張手配、名刺や備品の発注、経費精算、小さい調べごとなど全部自分で管理し、自分で行うことになります。

 

2つ目は、「自分の意見」「自分の考え」を軸に動くということです。

何をするにしても、過去の前例や慣習、ルール、上司や会社の考え方を一旦抜きにして、「自分はこう思う」「自分はこれが正しいと思う」と第一人称で語ることが求められます。

これも会社によりますが、外資系企業で何かを進めるときに、「上司が言うからやる」「本社が言うからやる」「今までそうやっていたから同じようにやる」という考え方、動き方は基本的に評価されません。

状況によって結果的にそうなるケースがあったとしても、このような説明の仕方をすると、「自分の考え」がない人としてマイナス評価につながる雰囲気があることは共通して言えると思います。

 

2. マニュアルなんてない

スピードが重要視される外資系企業、体系だったマニュアルの存在は期待しない方がいいです。

これは外資系に限らず言えることかもしれませんが、何かを進める時は、必要な知識や情報をあらゆるところからかき集めて、トライ&エラーで形にしていくという、むしろ自分で新しいマニュアルを作っていくという働き方が基本になるかと思います。

「古くから続く慣習、ルールに沿ってマニュアルに従って動く」ことが重要とされ徹底してきた人にとっては大きく戸惑うポイントのようです。

 

3. "NO"と言う

間違っていると思う事には、年齢や社歴は関係なく「間違っている」と主張するべきという文化があると思います。

例えば上司の考え方に疑問を感じることがあった場合、その疑問には胸にしまって「Yes」と言うことは評価されません。自分の考えを仮説立て、裏付けるデータや情報を揃え、上司に提案を行うことが求められます。上司も、チームメンバーのそうした主体的な姿勢を評価するべきという考え方です。

もちろんこれも会社によりますが、基本的に「イエスマン」でいるだけでは評価されない点は外資系共通ではないでしょうか。

 

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4. アウトプットがすべて

外資系企業では、自由な働き方がルール的にも雰囲気的にも認められている企業が多いと思います。ただそれは、要するに「やることやって成果さえ出せば、あとは何でもよい」ということです。

自分の目標を達成できて、上司やチームメンバーにも支障がないのであれば、その人のライフスタイルに沿った働き方を推奨するべきという文化があります。

デニムにTシャツで出勤しても、子どもの体調が悪いから家から働いても、仕事が落ち着いた時期に1週間休みを取っても、結果さえ出せれば何をしても誰も気にしません。

(もちろん社会的に常識的な範囲内で、ですが)

基本的に働き方も自分でコントロールをするべきという考え方のため、無駄な残業は「コントロール力不足」という考え方になります。

 

5. 自分らしく生きる

最後に一番大事だと思うのが、「自分は自分」というマインドを忘れないことです。

「人生をどう生きるか」「どういう仕事をするか」という大きなテーマから、「誘われた飲み会に行くべきか」という小さなことまで、人に合わせる必要はないのです。

何かイベントに誘われたとしても、行くか行かないかは自分次第です。そして、その判断が仕事や評価に影響するようなことはありません(というかあったら問題です)。

 

そして、もし仕事が本当に辛ければ、自分に合う場所を求めればいいのです。

ここまで偉そうなこと書いてきましたが、私も最初は、外資系企業というTHE実力主義社会で生き残れるなんて1mmも思っていませんでした。今でも「よく続いてるなぁ」と思う日々です。

それでも、「最悪、やめてしまえばいい。自分らしく生きればいい」と自分に言い聞かせながら日々頑張って、気が付いたら今やベテランと呼ばれています。

もちろん事情は人それぞれなので「合わなければやめればいい」なんて簡単に言えないことだと思います。ですが、このスタンスは外資系企業で日々を過ごす上で割と一番重要であると個人的には思います。

 

まとめると、外資系企業では、仕事でもプレイベートでも「自分」を軸に動くという主体性が何より重要ということです!(まとめ短い)

 

これからも、外資系企業で働く実情をつらつら書いていければと思います。